成田と申します。コミュニケーションについて考察しています。基本的に本から得た知識を踏まえ、お伝えして参ります。一人の意見を述べても皆さんが使える知識にならないですからね。
この記事は以下の書籍を参考に書いています。
科学的に研究されている聞き方
今まで、コミュニケーションは聞くことから始まり、より深い欲求を聞くことが重要だと記事を書いてきました。でも、読んでいただいた方には「具体的にどうやれば良いの?」と疑問に思われる人も多かったと思われます。ここで、私が実践して気づいた究極の手法を紹介します!と言っても、ただのコミュニケーション好きのおっさんが実践した方法がどれだけ有効なのかはかなり疑問なところでしょう。なので研究者が科学的に研究している手法をご紹介したいと思います。
蛇足ですが、私は今から20年前の10代の頃からこの手のコミュニケーションの手法には興味を持っており、本も読んでいました。その頃には科学的な裏付けまでは知りませんでしたが、ポイントとなる「共感」や「同調」というワードは頻出しており、それを守ることで不思議と相手との距離が縮まった実感はありました。科学的検証も深まっている現在、皆さんには是非興味を持っていただき、実践する事をお勧めします。
相手との距離を縮めるペーシングの効果
ペーシングという手法があります。ペーシングはNLPというアメリカのリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが心理学と言語学をもとに体系化した人間のコミュニケーションに関する学問に登場します。NLPの概要としては、以下三つの要素から成ります。1.共感して話を聞く、2.話がプラスかマイナスかニュートラルかを判断して受け取る、3.話の内容の受け取り方があっているか確認して更に掘り下げる。ペーシングは「1」の範囲に属します。
ペーシング自体は古くからありますが、その効果は主観的な表現でしか表されていませんでした。奈良先端科学技術大学院大学による研究ではロボットに発言させる際にペーシングを適用する場合と、適用しない時で男性がロボットに受ける印象をポイント化して比較しました。結果、親しみやすさや、楽しさがペーシングを適用した場合、そうで無い場合に比べ50%アップしていることが分かったのです。
ペーシングの使い方
ペーシングのポイントは「テンポ」、「スピード」、「状態」の3つの要素があります。
テンポは会話のテンポを合わせることで、一つの話題を話す長さ、一センテンスの長さを合わせると会話のテンポが相手に寄っていきます。
次は「スピード」です。早口やゆっくり話すと表現されるもので、一単語にかける時間を一緒にすると感覚的には一緒に感じます。
最後が「状態」この状態には二パターンあり、一つは「感情」、もう一つは「姿勢」です。相手が楽しそうに話していたら、楽しそうに聞く。辛そうに話していたら辛そうに聞く。これが感情の状態を合わせることですね。相手が腕を組んだらこちらも腕を組む。椅子に背を預けたらこちらも同様に。これが姿勢を合わせるということです。
相手の興味を今より50%アップさせる方法
・「共感」、「同調」20年以上前から距離を縮めるツール
・科学的根拠のあるペーシングを理解しよう。
・「テンポ」、「スピード」、「状態」を合わせよう!
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