なりたと申します。
本から得た知識を踏まえ、お伝えして参ります。一人の意見を述べても皆さんが使える知識にならないですからね。
この記事は以下の書籍を参考に書いています
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今回は、落ち込んだ時に何度も同じことを考えてしまう。
この現象の対処法をご紹介します。
言葉には力がある
ネガティブなことがあった時、思考がリフレインしてどんどんネガティブになることありませんか?ありきたりなフレーズで恐縮ですが、言葉には力があり、その言葉を考えるだけで自分に影響を与えています。
そうでなければ、言葉の影響で傷ついたり、逆に身近な人に励まされることで持ち直したりは出来ていないはずです。
言葉の力は誰にでも平等にあり、自分自身の心の言葉も影響します。そのため、嫌なことがあって、心の中で嫌な言葉を繰り返していればそれだけ自分自身を傷つけてしまうのです。
反論思考
タスマニア大学の森林学者、テッド・トンプソン博士らの研究グループは反論思考のトレーニングを被験者に施しその効果を測定しました。
結果、明らかに前向きになる効果が確認されました。反論思考とは、ネガティブな事象に対しポジティブな言葉を作り出すことです。
例えば資格試験に不合格になった際、「あんなに勉強したのに不合格」と考えてしまいそうなところを「勉強していなかった箇所がたくさん出題されただけ」という言葉を作ることです。
私も悪いことがあると自分の悪い部分を探して納得しようとしますが、全て自分が悪いということはほぼありません。自分以外の何かにも責任があるわけで、その部分にフォーカスする思考と捉えることもできます。

無理矢理ポジティブなことを考えても、納得感がないので無駄なんじゃないですか?

その通りです!不合格になったことにネガティブになっているのに、
「不合格でも私には関係ない」のような反論をすると事実と異なりますよね。

でも、反論しろって言ってませんでした?

ポイントは、自分以外の外部要因も悪い部分があったことを明確にすることです。
「勉強しなかった=自分が悪い」「デートに行っちゃった=自分が悪い」ではなく、「遊びの誘いがあって勉強できなかった=誘った人も悪い」「デートのチャンスが来てしまった=タイミングが悪い」このように自分以外の要因であれば、遠ざけて対処することができますよね。

なるほど、とにかく反論すれば良いのではなく、外部要因をさがしていくんですね。
口に出して反論する
心の言葉が影響を与えると前述しましたが、心の言葉より強いのが、口から出した言葉です。口から言葉として発し、耳で受け取ることで、頭の中で考えるよりも強い影響になります。
他人の言葉に傷つきやすいのもこの効果の一部が原因です。ですので、ネガティブに反論するときは口に出して耳で聞いたり、紙に書き出して目で確認しましょう。
また、客観的に反論することが難しい人はネガディブなことを言っている人を反論してあげましょう。他人事なので、客観的に比較的簡単に反論できるはずです。
反論思考上達の道
・ネガティブなこと全てが自分のせいでは無いと確認する
・自分以外のネガティブ要因を大きくピックアップする
・出来ないときは、他人のネガティブで練習する
・反論思考ができるようになったら、口に出したり、書き出したりする
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