こんな人のために書きました。
・プレゼンをするけど全然内容が相手に伝わらない
・一生懸命お願いするけど、ほぼ断られる
・思いを打ち明けたいのに何と言っていいか分からない
〜「伝え方が9割」を読んで〜
話し方について書かれた本は沢山あり、結構読んで来たよという人も多いのでは無いでしょうか。
話し方の上達はもはや諦めかけている人達に著者はキッパリと言い切ります。
伝え方は技術であると。鍛えられるものであると。鍛えていないから伝わらないのだと。
そんな著者がめちゃくちゃ具体的に再現性の高いレシピとして、「伝わる」までのメソッドを教えてくれます。
「話し方は技術」
この本はYouTube大学の中田さんも紹介しているベストセラーです!
著者はコピーライターの仕事を通じて伝え方の技術に気がついたそうです。
もともと、会話が苦手な、理系少年であった著者は弱点を克服するために広告代理店に就職しましたが、周りの同僚や上司からはあまりの文才の無さに唖然とされたそうです。
伝えるが上手い人は確実にいる現実。しかし、学校では伝え方は教えてくれない
上手な人も経験値で上達している様に感じていた著者ですが、名作のコピー集を読みあさっているうちに構造が似ていることに気がつきます。
それは、キャッチコピーの中に反対の言葉が入っていたことです。共通点を見つけた著者は革新します。法則があることを!
私的解説:著者は現時点でキャッチコピーのプロフェッショナルである。しかし、それは先天的な才能ではなく、磨き上げた技術だと主張。後天的な技術故に誰でも使える。
再現性が高いというところで、何らかの裏付けのあるメソッドであることが伺えます。

その気づいた技術についてまとめているこの本で印象的なのは
料理のレシピに例えていること。話上手はたとえ上手。
やはり相手に想像させるテクニックがここにも盛り込まれています。
この言葉だけでも乗せ方が上手いですね。
「磨けば光るその技術」
伝え方は目に見えるものでは無いですが、毎日使うもの。どんなに資格を持っていても有名大学を出ていてもその思考を最後に伝えなければなりません。
日常的に使用するこのスキルを真っ先に習得することは人生に大きな影響を与えると著者は言います。
私的解説:有名大学出身というのはレッテルであって、実用性が無い。実生活で多用するスキルを取得する方が人生に作用するのは当然。
初めは意識して使い続けることが重要です。基本を大切に何回も何回も繰り返すことで自分のものになって行きます。
人真似は嫌とか、自分オリジナルを目指す人もいるかもしれませんが、すべては基本を押さえてからです。
私的解説:手法を取得するのには、脳に無意識で行動できるように条件付けが必要。そこに自分のやり方を導入することは、手法の再現にはならない。
伝える技術は「国語」的に正しい技術ではありません。例え文法として間違っていてもその言葉が届き易ければ問題ないのです。
伝えることは正確な言葉から・・・では無いと、まずは認識しましょう。
そして、前述の通り伝え方に教科書はありません。自分で能力の足りなさに気がついてこの本を手にした瞬間に他の人と差がついていくのです。
自己流とは一線を画すプロフェッショナルの技術を実感しましょう!
私的解説:当技術は既存の技術とは異なるため、既存概念を抑えるよう要求し、かつ、本書で提示する技術体系をフラットな思考で取得するよう促している。

正しくない。でも伝わる。でも自分流ではない確立された技術。もう、ビシビシと著者の自信が伝わって来ますね。
しかし、油断は禁物。下手にアレンジして失敗する料理の如く、基本を蔑ろにせず、むしろ忠実に再現することを心がけましょう!
「自己流は遠回り」
言葉は作ることができます。そうで無いと、コピーライターの職業は成り立ちません。
出来たり、出来なかったりしてしまうからです。この言葉を作る技術こそプロの技術なのです。
プロの技術のなかでも、イエスを引き出すお願いの言葉つくりについて解説しています。
私的解説:偶然性でなく、必然性を持って言葉を生み出さないと、販促を目的とするコピーライティングの職業は成り立たない。
依頼時における言葉の作成について解説していく。
お願いをするシーンは実に多く、日常の小さなお願いから、一生を決めるプロポーズに至るまで無数に大小のお願いを日々繰り返しています。
これを自己流でやっていたら、聞いてもらえるか、聞いてもらえないか2分の1の確率のギャンブルで、結局半分の人は失敗してしまいますよね。運頼みなので。
もしかしてセンスのある人なら上手くイエスを引き出して幸せな人生を送るかもしれませんが、そんな曖昧なものに頼って大丈夫ですか?
より確たるプロの技術でイエスを引き出して、あなたの人生を思い通りに動かしてみませんか?

この技術についても、具体的な三つのステップで解説しています。この三つを守るだけでイエスの可能性が上がるのです!
最近、本を読んでいて思うのは、ベストセラーになるのは具体的で、今から使えるような本書のような書籍ですね。使えるからこそ愛されるのでしょう。
まずは、話し方はセンスだと思い込んでいる人達に、そうではなくて、技術もあるんだという事を認識いただけたでしょうか?
次回は、具体的な3ステップでの伝え方の方法と内容を深める7つの切り口についてお伝えします。
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